永すぎた春に終止符を
「あのさあ、結婚しなきゃだめなの?彼がプロポーズしてくれるまで、気長に待つって言うのは」
「別れるって言ったのは、そのことです。私は…自分のずっと欲しかったものをあきらめなきゃいけない」
彼は、やっと合点が言ったというように頷いた。
「あああ…そっか。展示場にあったもの。家と家族と子供…
本当に楽しそうに見てたね。
それが普通だよ。
お預け食わせてるやつが悪いんだ」
「もう、こんな話止めましょう。保田さん」
「少しは、気が楽になった?」
私は、小さく頷いた。
「はい。ありがとうございました」
保田さんと話してると、いろんなことが整理されて、クリアになっていく。
お酒を飲んで、うさが晴らせるわけじゃないけど、辛い気持ちはやわらいで行く気がする。
そんなことで、私は飲みすぎてしまった。