常務の秘密が知りたくて…
それから会社に遅くまで残る日々が続いた。最初は定時で帰るように、なんて指示していた常務だったが、常務がイレギュラーでいない分しなくてはならない仕事やその穴を埋めるために色々と調整が必要だったので、私のすることは山ほどあった。常務に代わって会議に出ることもあり色々といっぱいいっぱいだ。
そしてトラブルが発生してから一週間経ったある朝、備え付けの電話が音を立てた。急いでとると来客を知らせるもので、私は目を丸くする。なんたって常務は今は外に出ていた。そのことを伝えようとするのと同時に部屋にノック音が響く。
「はい」
電話を切って返事をすると、そこにはスーツを着た男性が女性を伴って入ってきた。面会の予定はなかったはずだが飛び入りのことだろうか。
「あの」
「ああ、突然訪ねたものだからお気遣いなく」
顔を見るなりそう言われて、面食らう。男性の声は思ったよりもやや高めで、常務よりも背は低いが男性としては平均的な身長だ。細身の体型に高級そうなスーツを見に纏い、明るめの茶髪は毛先がうねっている。しかし目元がくりっとしているのでその髪型が妙に似合っていた。
「長丘の秘書をしています、白須と申します。恐れ入りますがお名前を頂戴出来ますか?」
「ああ。僕は堀田(ほりた)こっちは僕の秘書だ」
慣れた感じで来客用のソファに腰かけるとその斜め後ろに立った女性が視線を受けて軽くお辞儀をしてくれた。なんとなく、この人をどこかで見たことがある気がするのは気のせいなんだろうか。
そして堀田という人はもの珍しそうに私をじろじろと見つめてくる。それはあまり気持ちのいいものではなかった。
そしてトラブルが発生してから一週間経ったある朝、備え付けの電話が音を立てた。急いでとると来客を知らせるもので、私は目を丸くする。なんたって常務は今は外に出ていた。そのことを伝えようとするのと同時に部屋にノック音が響く。
「はい」
電話を切って返事をすると、そこにはスーツを着た男性が女性を伴って入ってきた。面会の予定はなかったはずだが飛び入りのことだろうか。
「あの」
「ああ、突然訪ねたものだからお気遣いなく」
顔を見るなりそう言われて、面食らう。男性の声は思ったよりもやや高めで、常務よりも背は低いが男性としては平均的な身長だ。細身の体型に高級そうなスーツを見に纏い、明るめの茶髪は毛先がうねっている。しかし目元がくりっとしているのでその髪型が妙に似合っていた。
「長丘の秘書をしています、白須と申します。恐れ入りますがお名前を頂戴出来ますか?」
「ああ。僕は堀田(ほりた)こっちは僕の秘書だ」
慣れた感じで来客用のソファに腰かけるとその斜め後ろに立った女性が視線を受けて軽くお辞儀をしてくれた。なんとなく、この人をどこかで見たことがある気がするのは気のせいなんだろうか。
そして堀田という人はもの珍しそうに私をじろじろと見つめてくる。それはあまり気持ちのいいものではなかった。