常務の秘密が知りたくて…
「遠征から帰ってこられたら、また見て頂けますか?」
「約束は出来ない」
悲しそうな表情を浮かべるエリスが理解できない。そんなに稽古をつけてどうする気なんだ。女なら空いている時間にもっと他にすることがあるだろうに。
「ヒューゲル隊長」
「それ、やめろ。お前は俺の部下か?」
ずっと感じている苛立ちにも似た違和感をやっと口にする。
「では、なんと呼べば?」
「カイルでいい。あと敬語も必要ない」
そう言うとエリスは急に狼狽えだした。
「で、ですがヒューゲル隊長は年上ですし、王家と国のために命を懸けてくださっているお方にそんな恐れ多いことは」
「本人がかまわないと言っているんだ、何を気にする?」
黙り込んで葛藤を抱えているのが分かる。本用に分かりやすい。そんな気を遣うような相手に剣を教えてくれだなんて頼んだりするか?
「出来ないなら、稽古はもうつけない」
「……なら名前で呼んで敬語をやめたら、また稽古をつけてくれますか?」
「考えておく」
「わかりま、わかった。カイル、私強くなりたいんです。貴方の邪魔にはならないようにする。頑張るから、だから」
エリスの相変わらず真っ直ぐな瞳が俺を捕える。
「またここで会って剣を教えて。どうかご武運を」
本当に変な女だ。
「約束は出来ない」
悲しそうな表情を浮かべるエリスが理解できない。そんなに稽古をつけてどうする気なんだ。女なら空いている時間にもっと他にすることがあるだろうに。
「ヒューゲル隊長」
「それ、やめろ。お前は俺の部下か?」
ずっと感じている苛立ちにも似た違和感をやっと口にする。
「では、なんと呼べば?」
「カイルでいい。あと敬語も必要ない」
そう言うとエリスは急に狼狽えだした。
「で、ですがヒューゲル隊長は年上ですし、王家と国のために命を懸けてくださっているお方にそんな恐れ多いことは」
「本人がかまわないと言っているんだ、何を気にする?」
黙り込んで葛藤を抱えているのが分かる。本用に分かりやすい。そんな気を遣うような相手に剣を教えてくれだなんて頼んだりするか?
「出来ないなら、稽古はもうつけない」
「……なら名前で呼んで敬語をやめたら、また稽古をつけてくれますか?」
「考えておく」
「わかりま、わかった。カイル、私強くなりたいんです。貴方の邪魔にはならないようにする。頑張るから、だから」
エリスの相変わらず真っ直ぐな瞳が俺を捕える。
「またここで会って剣を教えて。どうかご武運を」
本当に変な女だ。