【続】期間限定ダーリン
キラキラと光が灯る。真ん中に堂々と立っている大きなツリーは一足先に飾り付けられていて、美玖にも見せてあげればよかったなあと少し後悔してしまう。

あ、でもケータイで写メ送ればいいか。


「これで美玖も喜んでくれるといいけど・・・。」


なんてロマンチックに画面見てる場合じゃない。早くケーキを買って帰らないと、あの姫の機嫌が悪くなってしまう。


ドンッ。

急いで前を向いたら、誰かにぶつかってしまった。



「あ、すいません。」


ふわっと香る、シンプルな香水のにおい。
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