継恋
これから先の面接は、放心状態の私がただ、彼の質問や説明に対して、
「はいっ。大丈夫です。」
と応えるのみで、無事?CafeBar『みさき』への採用が決定した。
「なら、明日学校終わったら一回来てもらえるかな?Open明後日で明日は、小さいけどレセプションパーティーするからその準備を手伝ってね。」
そうエセ王子に言われ「はい。大丈夫です。」
とリピートする私。
「なら明日から宜しく。」
とエセ王子に見送られ私は、『CafeBarみさき』を後にした。
「♪♪♪♪♪♪」
携帯の着信音が鳴り反射的に、電話に出た。もちろん私の魂は天に召されたままだ。
「どうだった面接?」
電話の相手は、初めてのバイトの面接を心配していてくれた百合ちゃんだった。
「王子が修羅場でモデルだった。」
昇天している私は、理解不能な言葉を発した。
「はぁ???恵美花大丈夫?」
携帯ごしの百合ちゃんの訴えは、五分ぐらい続きどうにか意識が戻った…
因みに、この時に発した「王子が修羅場でモデルだった。」は、百合ちゃんの中の私の迷言として深く刻まれたみたいだ………
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