卒業までに、俺を好きになってくれないか
ピンポーン


キタキタ!!!



「はぁーい」


ガチャッ


「インターホンでなよ!宮原君!!」



井澄さんだった


「あっ!友達が来るので、てっきり…」

「ダメだよ!ちゃんと確認しなよ!?」


井澄さんもね


「これ、頂き物のお裾分け!」

「いつも、すみません!!
ありがとうございます!!」


高級プリンが4つ


人数分でよかった!!



冷蔵庫に入れてると、今度こそ


3人が来た


何も無い部屋に、苦笑いされつつ


3人の買った物を受け取る


「なんか、野菜ばっかだな…」


お菓子とか、だと思っていた


「江梨奈ちゃんがね、部活してるから
買い物する暇ないだろうからって!!」

「マジ!!そこまで俺の事を考えて…
嬉しい!!」

「素直だな…琉聖キモッ」


コップにジュースを入れて

プリンを出す


「お隣さんから、プリン貰ったんだ
これ、すげぇ高級な奴だぞ!!」

「わっ!知ってる!!」

「すげぇ!!並んでも買えない奴だろ!
そんなの貰ったのか!?」

「……」


和久井さんは、無言でマスクを

左手で押さえた


「和久井さん、プリン苦手だった?」


「イエ……コウブツデス」


「そっか!よかった!…ぷっ
好物って、言い方、面白いな…」


結局、勉強せずに

語り合った


夕方になり


慧は、加藤と


俺は、和久井さんを駅まで送る


今日は、おばさんの家に泊まるんだそうだ


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