カタブツ上司に愛された結果報告書
慌てる私とは対照的に、田中さんは反対の手で口元を覆い笑いを堪えている。
「えぇ、それはもう大切なプレゼンでした。けれど私にとって本当に大切なのは仕事でも、ましてや代表でもありません。……あなたです」
力強い眼差しを向けられた瞬間、心臓が飛び跳ねてしまう。
「もう自分の気持ちを隠すのはやめます。……美海には申し訳ないですが、私はこんな人間です。仕事よりもあなたを優先してしまう、だめな大人の男です」
弱々しい声で話す田中さんに、泣きそうになった。
「そんなことありません! 田中さんはだめな大人の男なんかじゃないです!! ……それを言ったら私の方です。私の方が子供でだめな女です!」
あれほど自分の気持ちを必死に押さえていたというのに、彼の本音を聞いてしまった今、押さえることなど困難だ。
決壊したダムの如く、驚く田中さんに自分の本音を伝えていった。
「最初は田中さんと少しでも話せればいいと思っていたのに、どんどん欲張りになっていって……。灯里ちゃんと仲良く話しているだけでヤキモチ妬いちゃうし、本当は仕事よりも私を優先して欲しい。付き合っていること内緒なんて嫌。……口では分かったようなこと言っておいて、本音はこれです」
「美海……」
とうとう言ってしまった。子供じみた感情全てを。
「えぇ、それはもう大切なプレゼンでした。けれど私にとって本当に大切なのは仕事でも、ましてや代表でもありません。……あなたです」
力強い眼差しを向けられた瞬間、心臓が飛び跳ねてしまう。
「もう自分の気持ちを隠すのはやめます。……美海には申し訳ないですが、私はこんな人間です。仕事よりもあなたを優先してしまう、だめな大人の男です」
弱々しい声で話す田中さんに、泣きそうになった。
「そんなことありません! 田中さんはだめな大人の男なんかじゃないです!! ……それを言ったら私の方です。私の方が子供でだめな女です!」
あれほど自分の気持ちを必死に押さえていたというのに、彼の本音を聞いてしまった今、押さえることなど困難だ。
決壊したダムの如く、驚く田中さんに自分の本音を伝えていった。
「最初は田中さんと少しでも話せればいいと思っていたのに、どんどん欲張りになっていって……。灯里ちゃんと仲良く話しているだけでヤキモチ妬いちゃうし、本当は仕事よりも私を優先して欲しい。付き合っていること内緒なんて嫌。……口では分かったようなこと言っておいて、本音はこれです」
「美海……」
とうとう言ってしまった。子供じみた感情全てを。