カタブツ上司に愛された結果報告書
そして笑顔で言えば、代表は安心したのと同時に田中さんの視線を感じ居心地が悪くなったのか、大きく咳払いをし離れていった。
「田中、仕方ないから今日は有休をくれてやる。じゃあ俺は仕事に戻るからな!」
照れ臭いのかいつも以上に声を張り上げる代表に、つい笑ってしまう。
それでも田中さんはニコリともせず、いつものように淡々と言った。
「有休をいただくのは当然の権利ですので。それよりもおひとりで大丈夫ですか? ちゃんと会社まで戻れますか?」
「なっ……! 俺をいくつだと思っているんだ!! 戻れるに決まっているだろうが! じゃあな! せいぜい滑川さんに嫌われないようにすることだっ」
最後まで子供染みたことを言いながら、代表は乱暴にドアを閉め出て行った。
まるで嵐が去った後のように、一気に静まり返る病室内。
「すみませんでした、代表がどうしても行くと聞かなくて」
溜息交じりに放たれた声に、慌てて手を横に振った。
「いいえ、全然です! むしろ忙しい中わざわざ来ていただけて光栄でした! それに……」
それに田中さんを連れてきてくれたことにも感謝だ。
今もこうしてふたりっきりになれているのは、代表のおかげなのだから。
「田中、仕方ないから今日は有休をくれてやる。じゃあ俺は仕事に戻るからな!」
照れ臭いのかいつも以上に声を張り上げる代表に、つい笑ってしまう。
それでも田中さんはニコリともせず、いつものように淡々と言った。
「有休をいただくのは当然の権利ですので。それよりもおひとりで大丈夫ですか? ちゃんと会社まで戻れますか?」
「なっ……! 俺をいくつだと思っているんだ!! 戻れるに決まっているだろうが! じゃあな! せいぜい滑川さんに嫌われないようにすることだっ」
最後まで子供染みたことを言いながら、代表は乱暴にドアを閉め出て行った。
まるで嵐が去った後のように、一気に静まり返る病室内。
「すみませんでした、代表がどうしても行くと聞かなくて」
溜息交じりに放たれた声に、慌てて手を横に振った。
「いいえ、全然です! むしろ忙しい中わざわざ来ていただけて光栄でした! それに……」
それに田中さんを連れてきてくれたことにも感謝だ。
今もこうしてふたりっきりになれているのは、代表のおかげなのだから。