カタブツ上司に愛された結果報告書

「えぇ、ふたりでゆっくりしたいですし、なにより早く美海を自分のものにしたいので」

「……っ!!」


いつもの調子で淡々と述べる彼に、絶句してしまう。


でも本音は私も一緒。
田中さんとふたりっきりでゆっくりしたい。沢山デートしたい。……早く田中さんとそういう関係になりたい。


もちろん口に出して言えるはずもなく、気持ちを伝えるように自分から抱き着くだけで精一杯だった。

けれどそれだけで彼は私の気持ちを理解してくれるはず。


そう思っていたら、予感的中。
『分かっています』と言わんばかりに、ギュッと抱きしめ返してくれた。




三ヵ月後――。

「もう大丈夫そうね」

「はい、おかげさまで！」


怪我をしてから早三ヶ月が過ぎた。

やっと足も完治し、足を気にすることなくやっと仕事に打ち込めるようになった。

この日もいつものように真由子さんとふたりでやって来たのは、ビル一階のレストラン街にある和食レストラン。