カタブツ上司に愛された結果報告書
冷静沈着。無駄な動きは一切なく仕事をこなし、ミスなんてしたことがないMr.パーフェクト。


感情は一切表に出さず、抑揚のない声で淡々と話す彼はいつしかみんなから、【ロボット人間】と呼ばれるようになったらしい。


誰もが言っていることだけれど、うちの会社は田中さんがいるから成り立っているようなものだ。
きっと代表ひとりだったら、申し訳ないけれどここまで大きくならなかったんじゃないかなって思うもの。


「さて、私達も代表みたいにサボっていないで、ちゃっちゃとやっちゃいましょう」

「あっ、はい」


真由子さんに言われ、慌てて指を動かしていく。


我が社の“ロボット人間”田中実さん。


その私生活は謎のベールに包まれていて、誰も何も知らない。

どこらへんに住んでいるのかとか、ひとり暮らしか家族と暮らしているのかとか、恋人の有無とか……。


みんなは口を揃えて「ロボット人間に人間の彼女がいるわけない」って言うけれど……どうなのかな?
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