カタブツ上司に愛された結果報告書
考え出すと、ついキーを打ち手が止まってしまう。


みんな笑いながら「ロボット人間は恋なんてしない」なんて言いながら、ネタにして笑っていたけれど、私にしてみればそれは笑えない話だ。


だって私、そのロボット人間にあの日からずっと恋しているのだから――……。


田中さんを想い始めると、思い出すのはいつも同じ場面。あの日のあの出来事だった――。


* * *


シャツの皺なし! 髪の乱れなし! ナチュラルメイクよし!!


就職活動真っ最中。
今日はいよいよ初めての面接日を迎えていた。


面接会場近くでふと足を止め、ウインドウに映る自分の姿を見ては再三確認してしまう。


家を出る前にこれでもかってくらい身なりはチェックしてきたけれど、なんせ初めての面接だし。


おまけに本命の会社だ。
これが最初で最後の面接にしたい!!


散々練習してきたし、自己PRもばっちりだ。
あとは本番で緊張しなければ大丈夫!! ……なはず。
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