あなたに出逢えて……
はあ……。


もう一つ、大きなため息。


「ちょっと、まこちゃん!?」


はっ!


絵里の存在をすっかり見失ってた。



「絵里、ごめんごめん」


「もうーどうしたの?本当に変だよ?」



「大丈夫だよ。体調が悪いわけじゃないから」



「じゃあ、何をそんなに困ったような顔してるの?私には話してよ……」



絵里には真実のことを話してないんだ。



今はまだ、話せる心の準備も出来てないし……。
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