部長っ!話を聞いてください!
勢いのまま、部長の腕にしがみついた。
「だから、いらない!」
「部長。なんで受け取ってくれないんですか! 理由を聞かせてください! 言ってくれるまで離しません! 納得するまで離しません!」
「土屋!」
宣言通り、ぎゅっと腕に力を込めた。
絶対に離すもんか!
お互い、挑むかのように見つめ合い……先に視線をそらしたのは、部長だった。
「……じゃあ、言ってやろう」
低く唸る様に言われ、ぞくりと背筋が震えた。
自分で言っておいて、部長の次の言葉を聞くのが怖くなっていく。ドクドクと鼓動が速くなっていく。
「お前……喘ぎ声が、気持ち悪い」
「…………えっ?」
「家に男連れ込むのは勝手だが、シてるときは窓閉めろ。お前、自分で思ってる以上に、声デカいぞ」
「…………あえ、ぎご、え?」
部長は何を言ってるんだろう。
私、声もデカくないし、ここ数年彼氏いないし、ましてや家に男性を連れ込んだことなんて…………。
気づいてしまった事柄に、思わず「ウッ」と声が出た。
「ぶ、ぶちょう。そ、そ、それって、いつのことを言ってます?」
「昨日の夜」