王子様は女嫌い!?
「えっ……」
そこに立っていたのは
「よぉ怜美!!具合は大丈夫かぁ????」
ハイテンションで乗り込んできた和也に…
「……………」
下を向いた、唯君
「…………っ」
“やっぱ、ウザイわ”
フラッシュバックで蘇るあの日の記憶
思わず、あたしは目を反らしてしまう
そんなあたしを見た和也が言った
「…それじゃ、俺用事あるから帰ろかな~」
「………えっ!?!?」
「あたしもこれからバイトだし」
「はっ!?!?里奈!?!?」
「じゃ、里奈も俺と帰るか」
「そうするかっ。じゃ、また明日ね怜美~」
「じゃーなーっ」
「ちょっ…2人とも待っ…」
ガララッ
ピシャン
和也と里奈が、めちゃくちゃ軽やかな足どりで帰って行った
「………………」
残ったのは、あたしと唯君だけ
「………………」