小悪魔な彼にこっそり狙われています



「じゃあ行きましょうか」

「へ?」

「いや、だから……昼まだなら一緒に食べませんかって、聞いたんですけど」



そ、そうだったんだ……。

確かに、お昼ご飯はまだだし、丁度この後休憩に入ろうと思っていたところ。

不都合などないから構わないといえば構わないのだけれど……ふたりでごはんって、また意識してしまう。



ドキ、ドキ、とまた音が大きくなりだす心臓を押さえ、私は彼とお昼ご飯へ向かうことにした。





それから来栖くんとやってきたのは、会社のすぐ隣にある小さなカフェ。

店内1階と2階、そして外のテラス席、とそれなりに座席数があるものの、お昼時には満席になってしまう人気のお店だ。

けれど、今日は来たタイミングがよかったのか、二階の窓際の席にふたり座ることが出来た。



トマトソースのパスタとアイスティーを乗せたトレーをテーブルに置く私に、向かい合い座る彼のトレーには、オムライスとアイスコーヒーが置かれている。


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