腹黒御曹司がイジワルです
「あぁっ、宮城君は、私が寂しそうにしてたから、一緒に乾杯してくれたの」
なんだか賢が怒っているような気がして、慌ててそう言った。
「それはどうも。志穂が世話になりました。でも、もう大丈夫ですから」
言い方がきつい。やっぱり怒ってる?
「あっ、あの……こちら私の彼で持田さん」
賢を紹介すると、気のせいか宮城君の視線が鋭くなる。
「それは失礼しました。でもあなた、遅れてきたんでしょう? それならまず、我妻さんに謝るべきです」
「宮城君、いいから……」
どうしたんだろう。
いつもはこんなことを言う人じゃないのに。
賢に反論する宮城君に驚き、慌てて制したけれど、場の空気が険悪になった。
「彼女は俺の女だ。あなたが口出しすることじゃない」
賢は、目をつり上げ声を荒げる。