腹黒御曹司がイジワルです
「そうですか。でも、待たされた彼女のことも考えてあげてください」
年上の賢に負けることなく対等に張り合う宮城君は、一瞬私の顔を見つめて離れていった。
「宮城さーん。一緒に飲みません?」
すると、宮城君を狙っていた女子社員が一斉に彼に群がる。
「僕を誘ってくれるんですか? うれしいなぁ。飲みましょう」
いつもの様子に戻った宮城君は、女子社員に笑顔を振りまいている。
それとは対照的に賢は険しい顔をして、私の持っていたシャンパンをひったくるように取り上げ、一気に喉に送った。
もしかして、嫉妬してくれたの?
「あいつって、宮城の御曹司だよな」
宮城君に視線を送る彼の顔は険しい。
「うん。でも――」
『私には関係ないよ?』と言いたかったのに、賢が突然私の腰を抱くから驚いた。
デートでもこんなことをされたことないのに。