憂鬱な午後にはラブロマンスを

「遠藤君、君は珠子を愛しているか?」

「はい」

「離婚の原因は本当に君の浮気なのか?」

「え?」


俊夫は二人の離婚に関することは既に調査済みだった。

愛する洋介の浮気が原因で珠子が泣く泣く離婚を求めたと情報を受けた俊夫は、それが事実なのかどうかを調べた。

報告書だけでは真実味がなく信用性にも欠けると思った俊夫は、ヘッドハンティングの際に一緒に洋介の過去を調べさせた。
浮気相手とされる相手の女性についても調査させていた。


「俺は、お前が本当に浮気して珠子を泣かせたのなら絶対に珠子をお前に渡すつもりはなかった。」

「私は潔白です。珠子との幸せな家庭を壊そうとした頭のいかれた女性社員に珠子が騙されたんです。」

「・・・残念ながらそのようだな。こちらも独自に調査したよ。珠子の為にと思って。」


俊夫は、もし、洋介が本当に浮気をしていたら珠子を絶対に口説き落とし洋介に渡すつもりなどなかった。
しかし、相手の女を調べれば調べるほどに呆れた手口が分かることに。


「君らを陥れた彼女はその後も同じような手口で他人の家庭を壊し訴えられているらしいよ。」


俊夫は洋介の顔をみるとフッと笑い背を向けた。
そして、腰に手を当てると大きく深呼吸をしていた。

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