憂鬱な午後にはラブロマンスを
だけど、今の洋介はそんなことはどうでも良かった。
急いで追いかけると門扉の所にいる珠子を見つけた。
洋介はそんな珠子を後ろから抱きしめた。
「きゃっ?!!」
「珠子! 愛してる。」
「洋介?」
「珠子、愛しているんだ。俺と結婚してくれ!」
洋介の言葉が嬉しかった珠子だが、俊夫のプロポーズを受けてしまっていた。だから、受けることなど出来るはずがない。
それに、一度洋介は裏切っている。あんな辛い想いをまたするのか?と珠子は洋介を受け入れることは難しかった。
だから、珠子は首を横に振った。
「もう、あんな想いは嫌なの。洋介が好きだから、好きすぎて気が変になりそうだから、もう、嫌なの。我慢できないの。」
「俺は潔白だ。俺達の幸せを壊す為の彼女の狂言なんだ。その彼女は今も他の家庭を壊そうと俺達にしたことと同じことをやって訴えられている。」
「嘘・・・」
「本当だ。今、社長から聞いた。珠子はあの女に騙されたんだよ。」
珠子は自分が愚かにも洋介を信じなかったことを今更ながら悔やんだ。そして、自分のしたことの愚かさを恥じていた。