憂鬱な午後にはラブロマンスを
「ごめんなさい。洋介、ごめんなさい!」
珠子は自分の愚かさに泣き崩れてしまった。
あの時、洋介が必死に説明してくれたのに珠子は信じなかった。
毎日遅くまで残業するのは会社の女子社員と浮気をしているからと珠子は思い込んでいた。
そして、それも相手の女性から提供された情報を信じてしまい洋介の言葉を信じなかった。
全て自分が愚かだったからだと後悔してももう遅いと珠子は泣き崩れてしまった。
「社長のプロポーズを受けてしまったわ。それに、洋介だって・・・再婚したんでしょ? その指輪・・・?」
「これなら、見覚えあるだろう?」
洋介が左手から指輪を外すと珠子へ渡した。
珠子は見覚えのある指輪に涙を拭いながら内側の刻印を見た。
すると、そこには珠子と結婚した年月日と「Tamako Love」と刻印されていた。
「これ、私達の結婚指輪? じゃあ、再婚してたって言うのは?」
「嘘だ。俺は珠子以外の女と結婚なんかしない。」
「そんな・・・でも、私・・・どうしよう・・・社長と婚約を」
「いいや、珠子はまだ婚約指輪をしていないだろう?婚約していない。それに、社長から頼まれたんだ。珠子を幸せにしてやれって、さ。」
珠子は子どもの様に泣きじゃくった。
そんな珠子を洋介はしっかり抱きしめながら宥めていた。
「愛しているよ」って何度も言いながら。
そして、珠子が一番欲しかった洋介にキスをして貰いながら。