女神は夜明けに囁く~小川まり奮闘記③~
私は頭を下げて、お疲れ様でした、と背中を向ける。
そしてヒールの音を不必要にたててロッカールームを出た。
ガッツポーズしたいのをぐっとこらえていた。だけど店員通用門をでたところで我慢ならず、お腹の前で小さく拳を握り締めた。
「うし!」
よーしよし!言いたいことは言ったぞ~!!
5月直前の爽やかな夜風を吸い込んで気持ちを落ち着ける。
全く、バカに絡まれちゃったら疲れるったら・・・。私は一人で笑う。
さあ、帰って彼の作った晩ご飯を食べようっと。