キミと初恋、はじめます。


「昼、迎えいくー」


そう言ってヒラヒラと手を振った翔空に、なぜかドキッとしながら、曖昧に頷いた。


あのふたり、サボるのかな。



「いつものことよ。ほら、私達はサボらないでしょ?行くよ、詩姫」


「あ、うん……!」


なっちゃんに頷いて、少し後ろ髪引かれながらもあたしはまた廊下を駆け出した。

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