キミと初恋、はじめます。
「あら……ずいぶん仲良しなのね」
あたし達の様子を見て、陽川先生はフフッと微笑んだ。
「す、すみません……こんな状態で」
あたしは後ろから抱きしめられたまま、出来るだけ頭を下げる。
「いいのよ、こういうの見ると若返るもの。若いっていいわね〜」
「せ、先生だってまだお若いじゃないですか!」
「あら、ありがとう。嬉しいわ」
……あれ、あたし、先生と世間話をする為に来たんじゃないんだけどな。
ほ、本題に戻そう。