イジワル同期とスイートライフ
繋いでいた手に引きずられるように、久住も走った。
すぐに追いついて、肩を抱いてやる。
よろけた六条が、腕の中に転げ込んでくる。
くしゃくしゃに頭をかき回して、またキスをした。
「キスより言って」
「お前が先に言え」
「なんて?」
「なんだっていいぜ、男前とかかっこいいとか」
「それ、嬉しいの?」
「なんにも言われないよりは」
「男前、かっこいい」
「かわいくないな」
「話が違う!」
本気で声を荒げる六条が、おかしくてかわいくて、笑った。
憤慨している顔に、押しつけるようにキスをする。
「好きだよ」
往生際悪く、できればはっきり届かないでほしいと願いながら早口にささやいた言葉は、叶わず。
六条はますます頬を染めて、じろりとこちらをにらみ上げた。
「もう一回言って」
耐えきれず、また笑った。
からかわれたと思ったらしい六条は、腹立たしげに胸を叩いてくる。
本気だよ、怒るなよ。
笑いを止められないまま、その頭を抱き寄せた。
怒りの収まらない様子で六条が抵抗するのを、よしよしとなだめて、どう処理すればいいのかわからないほど、次々湧く愛しさを噛みしめて。
さらさらと指からこぼれる髪に、キスをした。
「嫌だ」
Fin.
──Thank you!
すぐに追いついて、肩を抱いてやる。
よろけた六条が、腕の中に転げ込んでくる。
くしゃくしゃに頭をかき回して、またキスをした。
「キスより言って」
「お前が先に言え」
「なんて?」
「なんだっていいぜ、男前とかかっこいいとか」
「それ、嬉しいの?」
「なんにも言われないよりは」
「男前、かっこいい」
「かわいくないな」
「話が違う!」
本気で声を荒げる六条が、おかしくてかわいくて、笑った。
憤慨している顔に、押しつけるようにキスをする。
「好きだよ」
往生際悪く、できればはっきり届かないでほしいと願いながら早口にささやいた言葉は、叶わず。
六条はますます頬を染めて、じろりとこちらをにらみ上げた。
「もう一回言って」
耐えきれず、また笑った。
からかわれたと思ったらしい六条は、腹立たしげに胸を叩いてくる。
本気だよ、怒るなよ。
笑いを止められないまま、その頭を抱き寄せた。
怒りの収まらない様子で六条が抵抗するのを、よしよしとなだめて、どう処理すればいいのかわからないほど、次々湧く愛しさを噛みしめて。
さらさらと指からこぼれる髪に、キスをした。
「嫌だ」
Fin.
──Thank you!

