今、2つの色で




よく眠れなかった日にも、いつもと同じように朝はやってくる。


「ふあ~…」


あたしは学校までの道のりを歩きながら、あくびをした。


外は、その息が白く色づく程に寒かった。


今日もあたしはカーディガンに素足という安定の登校スタイルで、てくてくと学校まで向かっている。


歩く道にはうっすらと積もる雪。


まだ誰も歩いていないであろうその地面に足を落とすと、靴の裏がくっきりと跡を残した。

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