今、2つの色で
あたしの今日は、終わりを迎えようとしていた。
電気を消してベッドに横になったあたしの手には、駿から何の連絡も届かないスマートフォン。
連絡が無いことには慣れていて、それが普通だからそれだけでは別に動じないと言い聞かせていても。
「…どうすればいいの…」
酷く不安になった時はいつも、気がつけば枕が涙で濡れている。
寂しくて、どうしていいか分からなくて、心配で。
どんなことがあっても駿を大切にしていきたいと思う気持ちと、このままずっと駿を好きでいてはいけないのではないかと思う気持ち。
揺れ動く心に今日もあたしは迷わされながらも、余計なことを考えないうちに目を閉じた。