今、2つの色で
「え…そうなの、私…酷いこと言っちゃった…」
未亜は少しだけ俯くようにしながら、あたしの横をゆっくり着いてくる。
あたしは未亜に首を振ると、話を続けた。
「…あたしが疑ってごめんって謝ったら、駿にはこれからもよろしくねって言われたけど…あたしが飲み物を買って戻ったら、駿、先に帰ってたんだ」
天気がよくて心地よい空を、あたしは苦笑いをして見つめる。
よく考えたら、昨日のあたしって結構頑張った。
あのまま涙が止まらなくなっていたら、もしかしたら今日の空を心地が良いとは思えなかったかもしれない。