今、2つの色で


早かったり、遅かったり。


駿が登校してくる時間は、いつもバラバラだ。


だけど今日はまだ登校してきていないから、あたしたちの今日の出来事を駿が知ることもないだろう。


よかった、とりあえずセーフ。


あたしはそっと胸を撫でおろして、安心感を得た。


一度は“別れたい”とも思った、この胸。


だけど今は何故こんなに必死になっているのだろう。


駿と別れることが、怖いのかもしれない。

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