愛を教えてくれたのは若頭
『なんて呼んだらいい?私は…茜』
客に名前なんて聞かないし
絶対教えたりしない
けど、これからも長い付き合いになるんじゃないかと勝手に思い込んでいた
腕組みをして考えた結果
よっちゃん、と言い出した
それからよっちゃんとはホテルではなく
よっちゃんのマンションで会うことになった
よっちゃんの仕事の邪魔をしたくない
週1回、よっちゃんのマンションに通った
よっちゃんは決して、私のやる事に
口を出したりしない
私が他の男と寝てお金をもらっていることは、もちろん知っている
「困ったことがあれば、いつでも連絡しなさい」と携帯番号を教えてくれた
だから宿がない時は
遠慮なく、よっちゃんのマンションに行く
一度だって、よっちゃんは断ったことはない
だから謎だ
仕事は忙しいが、家で仕事をしている
彼女は…いないみたいだ
女の匂いがしない
あのマンションは仕事用なのか…