愛を教えてくれたのは若頭
「高校は…行きたいか?夢とか普通あるだろ?お前、あたま良かっただろ?」
確かに学力は優秀だったと思う
けど、それは中学までだ
『将来の夢、なんて無いです。あの頃は母と二人で…仲良く暮らしていけたら、それで良かった…から』
今は?と晃さんは詰め寄る
ちょっと、しつこいなー、と思いながらも、今のことを考えてみた
けど、やっぱりなにも浮かんでこない
特にやりたいことが無いんだ
『お金とか、考えなくてもなにも無いな。普通に働いて、恋をして、結婚して…好きな人の子供を産んで…、ただ、そういうのがいいなって思う。でも、それこそが、私には無縁なことだわ』
あはは、と笑ってしまう
だって、こんな私を誰が好きになる?
こんな汚い私を…
そう思ったら、熱いものがこみ上げてくる