愛を教えてくれたのは若頭


夢なんて、語るんじゃなかった
言葉に出して後悔した


『さてと、寝ようかな』


ソファから身体を起こし
立ち上がろうとした


んっ!?
腕を引っ張られ…ている?
自分の腕を見れば
晃さんが掴んでいた


『どうしたの?』


晃さんは黙って
私の腕を掴んでいる
自分の手を見ていた


「お前…、永遠の愛って信じるか?」


永遠の愛って…何?
なにそれ、とキョトンとしてしまう


「そんなこともわからねぇのか」



『わ、わかんないよ。だって、私、愛されたことないもん』


永遠の愛って、あれでしょ?
教会で新郎新婦が誓う、永遠の愛
そんなの、わかるわけない
恋愛だって、したことがない私にだ
戸惑う私なんか御構い無しに
私をまっすぐ見てくる晃さん


「なら、俺が愛してやる」
「もういいって言うくらい」

そのかわり…


そのかわり?



「俺を愛してくれ」


言葉と同時に晃さんに引き寄せられた


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