愛を教えてくれたのは若頭


『結局、あの人が別れると言ったけど母はそれを許したの。まぁ、あの人はそれをわかってて別れを切り出したんだろうけどね。……高校も世間体があるからって、金をつぎ込んで入学しただけ。家を追い出さない代わりに、高校は卒業しなさいって。…けど、私は家を出た』


なにもできない、
家を出て改めて知った
数日だけの家出て、家に帰れば
あからさまに嫌な顔をされた


「あんた、男に媚び売るのが得意なら、股開いて金稼げばいいじゃない?」


母親らしからぬ言葉に
私はショックを受けた



『それからなの、援助交際を始めたのは……。生きていくため』



私が話し終わるまで、黙って聞いていた晃さんが私の手を取る


「男は怖くないか?」


『んー…始めはね。けど生きていくためだったからさ。今は全く』


笑って答えるが
晃さんはちっとも笑ってくれない

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