愛を教えてくれたのは若頭



「はい、お疲れ様でした」


やっと解放された…ヘトヘトだ
疲労困憊だ、
お店の一角にある
ソファで雑誌を読んでいる風間さんがいた


『風間さーん、疲れた』


その声に私の方を見ると
ニッコリと笑い、お疲れ様と言われた


「お茶でもしようか」と店を出ようとする


『あ、けどお金は?服は?』


あれだけやって、手ぶら?と焦る
何のために来たんだと、
抗議したいくらいだ


「あ、大丈夫。服はマンションに送ってもらうし、支払いも晃に行くから」


さらっと言った言葉にギョッとする
なに?どういうことだ?

一般的な買い物ではない
それだけさ理解できる


結局、いくらかかって、何着買ったのかなんてわからない
帰ってからのお楽しみ…だ

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