愛を教えてくれたのは若頭
テラス席のカフェで
風間さんはホットコーヒー
私はアイスカフェラテ
一緒にイチゴのタルトも…
幸せだー、とパクパク食べていたら
私を笑顔で見ている風間さん
「茜ちゃん、美味しそうに食べるね」
『うん、おいしいよ』
嬉しそうな顔で私を見ている
なんだよ、食べにくい…
『…あ、あのね。知り合いの所に寄りたいの!預かっていたもの返したくて』
いいよ、と言ってくれた
ポストに入れて帰るだけだ
これで、少しは肩の荷が降りる
よっちゃんもわかってくれるだろう
ケーキも食べお腹いっぱい
店を出たところで
何故か風間さんが私の前に立つ
私を隠すようにだ
「これは、これは…。珍しいところでお会いしますね」
風間さんは誰かに話しかけている
けど、風間さんが邪魔で相手が誰なのか
全く見えない