だけど彼には彼女がいる


「ねえ夏菜、このままでいいの?告白しなくていいの??」

彩智が私の目をまっすぐに見てきいてくる。


「いいのいいの。第一成宮くんには彼女がいるんだから告白なんてできるわけないよ。」


私がそう言ったら窓の方に視線を戻す彩智。


彩智に続いて私も窓の方に目をやったが、そこにはもう成宮くんはいなかった。


「夏菜がそう決めつけちゃってるだけじゃないの??彼女がいる人に告白しちゃいけないなんて決まりないよ??夏奈に告白されてその後どうするか決めるのは成宮くんでしょ??」

「成宮くんに彼女ができた時に「告白しておけばよかった……」って何回も言ってたよね」


「夏菜も本当は告白したいんじゃないの??結果がどうなるかなんて誰にも分からないけど、やった後の後悔よりもやらなかった時の後悔の方がずっと大きいよ??たまには自分勝手に、自分に正直になっちゃいなよ!!!」


彩智が私の手をぎゅっと握りながら訴えてくる。



目を潤ませていた。


自分のことじゃないのに彩智が泣きそうになってた。


私は1年生のころから彩智に助けられてきた。


高校に入ってできた最高の親友。
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