永遠dream
そんなある日のことだった。

協会から1本の電話が入る。

それは夫の死を知らせるものだった。

その事実を私はそのまま受け入れた。

戦いにおいて命がどれだけ儚いものかを私は知っているから。

ただ、夫の死を悲しめないことが悲しかった。

私の彼への感情はこんなにも薄かった。

私は最後まで、夫を愛することが出来なかったのだ。


協会からは、夫は現場の様子から誰かを守ろうとしてヴァンパイアに命を奪われたと、その誰かはその場にはおらず安否が不明だということが聞かされた。


私はただそれに納得してわかりました、とだけ答えた。
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