クリスマスプレゼントは王子さま
ものすごい数のフラッシュが焚かれ、緊張でガチガチする私に、レン王子はささやく。
「すべてはオレに任せていればいい」
「で、でも……」
レン王子は震える私の腰に手を回してくる。不思議なことに彼のぬくもりを感じただけで、震えが止まった。
「言っただろう、オレはおまえを護ると。何からも護ってみせる」
力強い眼差しと声でそう言い切ったレン王子の言葉に、私はちっぽけな勇気を奮い立たせた。
それからは次々といろんな方々と挨拶を交わす。その中には顔もろくに知らなかった外務大臣まで入っていて、卒倒しそうになったけれど――全てレン王子が上手くフォローしてくれて、何とかこなせた。
そして、呼ばれていたオーケストラが有名な曲を演奏し出すと、ダンスフロアではそれぞれが思い思いに踊りだす。
レン王子は私を連れて行くと「行くぞ」とステップを踏み出す。彼の巧みなリードもあり何とか必死についていっていると、レン王子は息も乱さず話し出した。