君に会えたら伝えたい事がある。
いつもの行きつけのバーに着くとアルベルトはビールを僕はコカコーラを頼んでカウンターに座る。
「お前さ、本当に飲まないんだな、それで実習とか困らない?」
「うーん、飲めないわけじゃないし必要な時はちゃんと飲むよ」
「でも何で全く飲まないんだよ?」
「特別な理由なんてないよ、多分ある程度の人が全くタバコを吸わないってのと一緒」
「なるほどね」アルベルトは納得しているみたいだった。
「ほら、それにもしみんなが酔っ払って大変な時には助けてあげられるし」
「本当にお人好しだな」とアルベルトは少しだけ微笑んだ。男がいうのも気持ちが悪いが、アルベルトが笑った時、彼の端正な顔立ちがさらに強調される。それに彼は滅多に笑わないし微笑んだりしないからとても新鮮に思えた。
「お人好しなだけで、あまり女の子には好かれないけどね」僕は少し自虐っぽくいった。きっとアルベルトみたいな綺麗な顔立ちをしていたら僕だって少しは女の子にもてただろうにと考えていた。
< 55 / 70 >

この作品をシェア

pagetop