君じゃなきゃ






……えっ、……何!!ちょっ……!






拓海の舌が私の口の中に強引に押し入ってきた!!





「痛てー!」


私は気付いたらまた拓海を叩いていた……。


「拓海、急ぎすぎ! ……ちょっと早くて私……。」


拓海が私を優しく抱きしめた。
拓海の心臓のおとがドキドキと伝わってくる。

拓海もドキドキしている。


拓海がそっと優しく私の頭を撫でた。


何度も何度も撫でた。



「ごめん。真沙。俺、焦った。」

「うん。ごめん。……私こそ。キスぐらいでダサいよね…………。」

「大丈夫。真沙が大丈夫になるまで俺待つから。」



……拓海……。



「大丈夫になるまで待てなくて、他でヤったりしない?」


私は不安から意地悪なことを言ってしまった。


「真沙が俺のものになったから、もう他の誰もいらない。俺は真沙だけがいい。二度と他の女とはしない。」

「本当に?」

拓海はもう一度私を包み込むように抱きしめてくれた。
とても安心して温かかった。


「約束する。絶対に。」

私は拓海がもうどこへも行ってしまわないようにそっと腕を拓海の背中にまわした。

拓海は背中を肩を頭を優しく優しく撫で続けた……。

長い間、勘違いですれ違い余計な遠回りをしてしまった私たちも、ようやくお互いの思いが伝わった。

大切な人に本当の自分で出会えた私。

もう強がらないよ……。

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