強引なキスで酔わせて【完結】~二人のその後 更新中
「佐々岡・・・」


碧ちゃんに凌さんはそう声を掛けて、私の横に立った。


「え?」


碧ちゃんは不思議そうに凌さんの顔を眺める。


「え?え?え―――――???桐島部長!!!???」


あはははと照れ笑いしか出来ない私の横で、凌さんは、桐島部長には似つかわしくなくポリポリと頭を掻いていた。


「どういうことなんです?今日は仕事なんですか?お疲れ様です。」


碧ちゃんのその言葉に私も、凌さんも吹き出してしまった。
碧ちゃんからは想像できないんだと思う。
私と凌さんが付き合ってるだなんて。


だから、今一緒に仕事をしている私達が日曜日にまで営業に出ているとでも思っているんだろう。


「え?どうしてお二人とも笑うんですか?私、何か可笑しなこと言いましたか?」


どうしたものか?と、凌さんを見上げれば、コホンと一つ咳ばらいをして、碧ちゃんに声を掛けた。


「佐々岡、いくら日曜日だからと言って、こんな格好で仕事はしない。」
「え?じゃ、どうしてお二人で居るんですか?」


凌さんのその言葉にでもまだ状況を理解出来ない碧ちゃん。
余程、私と凌さんの存在は相見えないらしい。


いつもと様子の違う凌さんの姿に、碧ちゃんが魅入ってるのがわかる。
本当に会社で会う桐島部長とは程遠いから。


「佐々岡、察しろ。」
「え?どういう・・・?え?え?え―――――?」


本日二度目の碧ちゃんの雄叫び。
もう失笑するしかない。



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