結婚ラプソディ
4.結婚披露宴
☆ 門真 真由 ☆
『私、親戚もいないし、頼めるのは真由ちゃんしかいないの』
と言われたのは5月下旬。
披露宴の案内が来てすぐの事だった。
受付をする人がいない、と。
もし私が引き受けなければ妹さんにさせようと思っていたらしい。
いやいや、私、しますって。
あの透君が結婚することにも驚いたけれど、そのお相手がハルちゃん。
20年目の奇跡ね。
きっと拓海君も喜んでいると思うわ。
今回、どうしてもハルちゃんの親戚が少ないから、ということで私の子供たち+光君、祥太郎君の7名をご招待いただきました。
透君の親戚が多すぎるのよね。
ハルちゃん側の受付は私。
透君側は…。
「水間と申します。宜しくお願い致します」
第一印象は丁寧な人だなあ、と思った。
「門真です、宜しくお願いします」
私も頭を下げる。
「ハルさんとはどういう…?」
受付といってもまだ式をしている最中なので結構暇だ。
水間さんはきっと他愛のない話でもしようと思ったのだろう。
「高校の同級生です」
「そうですか、じゃあ、透の事も?」
「ええ、今でも良い友達です」
そう言うと水間さんはホッとしたようだった。
「僕は透とは大学の同級生です」
ほほー、じゃあお医者さんね。
「透に先を越されて悔しい限りです」
ええっ、独身なの!!
「お医者様ってモテるイメージですけど」
思わず言ってしまった。
水間さんは笑って、
「人それぞれだと思いますね。
モテても実際の結婚まで踏み込もうとする人に出会えなければ無理ですね」
ああ、この人も透君と同じ感覚を持つ人だなあ。
「結婚して家庭を持って子供もいて、でもそれでも満足しなくて浮気する人もいっぱい見てますし。
僕はそういうのが許せないだけです」
「透君とよく似ていると思います」
そう言うと水間さんは苦笑いをして
「えー、透と一緒の感覚ってちょっと嫌」
と呟いた。
類は類を呼んでいる。
と言われたのは5月下旬。
披露宴の案内が来てすぐの事だった。
受付をする人がいない、と。
もし私が引き受けなければ妹さんにさせようと思っていたらしい。
いやいや、私、しますって。
あの透君が結婚することにも驚いたけれど、そのお相手がハルちゃん。
20年目の奇跡ね。
きっと拓海君も喜んでいると思うわ。
今回、どうしてもハルちゃんの親戚が少ないから、ということで私の子供たち+光君、祥太郎君の7名をご招待いただきました。
透君の親戚が多すぎるのよね。
ハルちゃん側の受付は私。
透君側は…。
「水間と申します。宜しくお願い致します」
第一印象は丁寧な人だなあ、と思った。
「門真です、宜しくお願いします」
私も頭を下げる。
「ハルさんとはどういう…?」
受付といってもまだ式をしている最中なので結構暇だ。
水間さんはきっと他愛のない話でもしようと思ったのだろう。
「高校の同級生です」
「そうですか、じゃあ、透の事も?」
「ええ、今でも良い友達です」
そう言うと水間さんはホッとしたようだった。
「僕は透とは大学の同級生です」
ほほー、じゃあお医者さんね。
「透に先を越されて悔しい限りです」
ええっ、独身なの!!
「お医者様ってモテるイメージですけど」
思わず言ってしまった。
水間さんは笑って、
「人それぞれだと思いますね。
モテても実際の結婚まで踏み込もうとする人に出会えなければ無理ですね」
ああ、この人も透君と同じ感覚を持つ人だなあ。
「結婚して家庭を持って子供もいて、でもそれでも満足しなくて浮気する人もいっぱい見てますし。
僕はそういうのが許せないだけです」
「透君とよく似ていると思います」
そう言うと水間さんは苦笑いをして
「えー、透と一緒の感覚ってちょっと嫌」
と呟いた。
類は類を呼んでいる。