結婚ラプソディ
ほぼ、披露宴会場に入ったとみられる来賓。
静まり返ったロビーで2人、祝儀をまとめる。
「僕は遠く離れていますから何も出来ませんが透やハルさんの事、宜しくお願いします」
水間さん、本当に透君の事が好きなのね。
変な意味じゃなくて、人間として純粋にね。
「…二人に助けてもらうのは私の方かもしれませんよ」
本当に透君には何度、助けてもらったか。
これからは子育ての先輩としてお返しが出来たら良いけど。
「あ」
私は思わず声を上げた。
ちょうど会場に入る透君とハルちゃんが目の前に。
「二人とも、受付ありがとう」
透君が微笑む。
「いえいえ、透とハルさんのためなら」
水間さんの言葉に私も頷く。
「それより、本当に良かったな。
おめでとう」
「ありがとう」
透君は嬉しそうに微笑んだ。
ただ…私はハルちゃん、少し辛そうなのが心配。
「大丈夫?」
「うん…さっきから少しムカムカしていて」
ハルちゃんは左手をそっと胸に当てる。
その薬指にはマリッジリングが輝いている。
「無理しないでね」
「ありがとう」
そんなありきたりな言葉しか言えないけれど、ハルちゃんは微笑んで頷いてくれた。
会場に入って行く二人を見守る。
割れんばかりの拍手が鳴り響いていた。
静まり返ったロビーで2人、祝儀をまとめる。
「僕は遠く離れていますから何も出来ませんが透やハルさんの事、宜しくお願いします」
水間さん、本当に透君の事が好きなのね。
変な意味じゃなくて、人間として純粋にね。
「…二人に助けてもらうのは私の方かもしれませんよ」
本当に透君には何度、助けてもらったか。
これからは子育ての先輩としてお返しが出来たら良いけど。
「あ」
私は思わず声を上げた。
ちょうど会場に入る透君とハルちゃんが目の前に。
「二人とも、受付ありがとう」
透君が微笑む。
「いえいえ、透とハルさんのためなら」
水間さんの言葉に私も頷く。
「それより、本当に良かったな。
おめでとう」
「ありがとう」
透君は嬉しそうに微笑んだ。
ただ…私はハルちゃん、少し辛そうなのが心配。
「大丈夫?」
「うん…さっきから少しムカムカしていて」
ハルちゃんは左手をそっと胸に当てる。
その薬指にはマリッジリングが輝いている。
「無理しないでね」
「ありがとう」
そんなありきたりな言葉しか言えないけれど、ハルちゃんは微笑んで頷いてくれた。
会場に入って行く二人を見守る。
割れんばかりの拍手が鳴り響いていた。