南くんの彼女 ( 七 転 八 起 ⁉︎ )
「ま、まぁまぁ!…ほら、佑麻ちゃんのこと大事にしてくれてるんだよ!」
「そ、そうだよ!」
そう言う2人の顔は、引きつっていて無理してる事がビシビシ伝わってくるんですが。
「いいもん!!それでも瀬那が好きだもん!!付き合ってても片想い?上等じゃんか!!絶対振り向かせてやる〜〜!!」
もう、勝手な被害妄想だろうと何だろうと関係ない!!
もし瀬那が私に微塵の魅力も感じないとしても、
もし瀬那が実はお情けで私と付き合ってくれてるんだとしても、
もし、もし、もし、考えたらキリがないけど。
うおぉぉおおおぉおお!!!!
頑張れ、森坂佑麻。
南 瀬那の側に居られるならば、努力は惜しみません!
「…デ、デートに誘ってみようかな!」
まずは、出来ることから頑張る。それがこの恋で私が学んだ事。
「いいんじゃないかな!デートはすればする程 絆が深まる気がするしね!」
「うんうん、私も…デートはいつもよりドキドキする!」
2人の言葉に背中を押されて、私は2度目のデートへ瀬那を誘う決意をしました!!
…って、付き合ってから初めてのデートなんだけどね。
デートかぁ…どこに行けばいいんだろう。瀬那の楽しめる場所…んー。