南くんの彼女 ( 七 転 八 起 ⁉︎ )




「はっ?!雪が男だって気付いたから、俺にホモかって聞いてきたんじゃねぇの?」


「あの…えっと、」



違う。
本当は、淳太が幼なじみの雪ちゃんと付き合うことになっちゃった…と、佑麻さんに泣きついて…



ホモか聞いてみろってアドバイスを貰って…



でも、そんなの素直に伝えたら…私が淳太 好きなのバレちゃうし…




「あー!もう、いい!素直に言う!ちゃんと聞けよ?」



「…な、何を?」



「だから、今から全部話すから!黙って聞いとけって……」



「は、はい…。」



ふぅ…と深呼吸をして、リラックスしようとする淳太と、謎の緊張に襲われて呼吸すら難しい私。


もうすぐ家が見えてくる…そんな住宅街の路地で、淳太と向かい合ってる。



何この展開。
1時間前の私は予想もしていなかった。


好きな人に真っ直ぐ見つめられるって、こんなに恥ずかしいんだ。初めて知った。


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