キミの隣で恋をおしえて〈コミック版:恋をするならキミ以外〉


それから最初の1週間は、ダイエットに燃えていた。

お弁当箱を一回り小さいサイズに変えた。

間食を一切しなくなった。

英単語を聞きながら、夕方はウォーキング。

お風呂では1時間の半身浴。

勉強の合間も意識して背筋を伸ばしてみたり、寝る前は欠かさずストレッチをしたり。

(安堂くんから貰った、胸の大きくなる体操もした)

最初の1週間で2キロ痩せた。

ちょっとだけ、二の腕が細くなった気がした。


2週目。

1週目の3日目あたりから我慢していた、安堂くんに逢いたい気持ちが抑えきれなくなり始めた。

なべっちの元に遊びに行く回数を増やしたり、

(『あんた達、何があったのよ!』となべっちに心配された)

体育の時間をチェックして、こっそりその姿を見つめたり。

屋上で会う約束がなければ、お互いに会う意志がなければ、全然顔を合わせることがない。

壁からこっそり安堂くんを見つめただけで、涙が出そうになった。


(安堂くん……!)


「ねーねー、聞いたぁ?安堂くん、彼女と別れたらしいよー」


―――!!!

壁に引っついて立っていると、廊下を歩く女子の話が聞こえてきた。


「うそ!? マジで!?」

「8組の子に聞いたんだけど、先週からずっと教室でご飯食べてるんだって!ね?別れたっぽいでしょ?」

「……………、」


その話に、身動きが取れなくなった。


「…ぅわっ!!!」


壁に張りついていた女子があたしに気がついて、身を逸らした。


「ほら~、やっぱり~!」


あたしを見て、“やっぱり”と言った。


……………何故?

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