ユキヤナギの丘で、もう一度君を好きになる
そこで私は、カバンから缶を取り出して側にあったテーブルの上に置いた。
コトリ、と乾いた音が工房内に響く。
「これを、お姉さんに見ていただきたくて。春太さんと詩織さんが結婚前に埋めたタイムカプセルです」
「タイム、カプセル?」
そっと、まるで自分の弟を抱き上げるようにその缶を手に取り、錆びている蓋を愛おしげに撫でたお姉さんは、大きく息を吐いて。
「なんだか長くなりそうね、お茶でも入れてきましょう」
まだ少し緊張している私に笑顔を残して工房の奥へと入って行った。
ふう、と改めて周りを見渡すと、壁沿いには何点もの作品が並べられている。
遠目から見ても、全てがホワりと丸みを帯びた柔らかな印象を受ける。
近づいてそっと触れる。
青みがかった色合い、丸い形、少しサラリとした手触り。
ああ、なんだろう。
なんでだろう、ハルを、感じる。
コトリ、と乾いた音が工房内に響く。
「これを、お姉さんに見ていただきたくて。春太さんと詩織さんが結婚前に埋めたタイムカプセルです」
「タイム、カプセル?」
そっと、まるで自分の弟を抱き上げるようにその缶を手に取り、錆びている蓋を愛おしげに撫でたお姉さんは、大きく息を吐いて。
「なんだか長くなりそうね、お茶でも入れてきましょう」
まだ少し緊張している私に笑顔を残して工房の奥へと入って行った。
ふう、と改めて周りを見渡すと、壁沿いには何点もの作品が並べられている。
遠目から見ても、全てがホワりと丸みを帯びた柔らかな印象を受ける。
近づいてそっと触れる。
青みがかった色合い、丸い形、少しサラリとした手触り。
ああ、なんだろう。
なんでだろう、ハルを、感じる。