ユキヤナギの丘で、もう一度君を好きになる
「ああ、見学の方?いらっしゃい」

気さくな笑顔にホッとする。

「はい、浅谷です」

「遠くから、ありがとうございます。早速ご案内しますね」

そう言って、お姉さんは工房の奥へ足を踏み出した。

「あのっ、すみません」

その足を、私は言葉で止める。

「はい?」

「実は……見学に来たんじゃないんです」

陶芸に興味があるわけではない。
お姉さんがどんな作品を作るのかは気になるけれど。

「えっと……じゃあ」

そう言って彼女が見せた表情が、ハルの少し困った顔にそっくりで。

思わず笑みがこぼれ、胸が暖かくなる。

「弟さん……春太さんに似てますね」

漏らしてしまった心の声。

「春太のお知り合いですか?」

「いえ、知り合いと言うか」

どこから、どうやって説明をしようか。
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