空の下で
まず、寝ころんで心電図を取る。


そして、運動負荷試験で心電図を取る。


「翔、徐々に速く走ってみて?」


たぶん、どれだけ負荷掛けたらとか調べてるのか?


運動部に入ってたし、このぐらい大丈夫だろう…


だんだんスピードを上げていく。


「翔?しんどくない?」


「あぁ、平気」


そして、2分ぐらい走った時、ふらっとめまいがした。


気づけば床にに手をつけて、激しい息切れを耐えていた。


「ちょっと翔、寝ころべる?」


力が…入らない…


「ちょっとヘルプ呼んでくる」


それよりなんでだ…


息切れが収まらない…


「翔、ちょっと失礼」


河野がベッドへ運んでくれた。


「息苦しいか?」


軽くうなづく。


「ちょっと応急処置な?無理させたし、ちょっと休んでて?」


酸素マスクに点滴をつけられて、そのまま寝てしまった。
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