欲情プール
「このビルに住まれてるなら、31階がオーナーズルームやゲストルームになっているのはご存知ですよね?」

そして露美と結婚するつもりなら、彼女が武生興産の一人娘だという事も。


「会社繋がりで露美がそこを借りてるとでも思ってましたか?
貴方が出入りしてたのは、言ってみれば俺の部屋です。
つまり…

露美は俺の婚約者です」

その瞬間、堀内は耳を疑うような表情で固まって…
徐々に青ざめていった。


「当然、不貞の証拠は押さえてます。
なので、遊びはそろそろ終わってもらっていいですか?

まさか既婚者の貴方が、何不自由なく育ったお嬢様の退屈しのぎを、本気にしてたわけじゃないですよね?
妊娠ごっこと同じで、ただの不倫ごっこです」

妊娠の嘘を、ごっこ遊びの裏付けに利用すると。

堀内は合点のいった様子で大きく目を見張らせた。


「そういう事なので、賢明なご判断を。

それと、ここでの話は他言無用です。
もちろん露美にも、茉歩さん(* * * *)にも。

もし口外された場合…
婚約妨害になり得るため、法的手段を取らせていただくので覚悟の程を」


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