欲情プール
求めてくれたのが嬉しくて、もう何も考えられなくなって…


だけど、やたらと感じてる茉歩の喘声で我に返る。

オートロックとはいえ、ドア付近じゃ誰かに聞かれてしまう危険性があるからだ。


すぐにその身体を抱きかかえて、ベッドルームに移動すると…

再び激しく貪り合って。


何度も俺の名前を口にして、俺を求めて、俺で淫れる茉歩を…

何度も何度も抱き続けた。



そして、束の間のピロートークで…
敬語での応答が寂しかった俺は、ベッドでのそれを禁止した。

もう策略なのか本音なのか…
とにかく、もっとその心と近付きたかった。


すると突然、茉歩から華那の事を訊かれて…
瞬時に、罪悪感に襲われる。


策略だとしても。
愛する女を切り捨てといて、こんなに他の女を求めるなんて…

当時の事を語りながら、遣るせなくなる。


だけどそんな俺を励ますように、一層サポートに力を入れる茉歩が…

心強くて、改めてこの道を頑張ろうと思えた。



とはいえ、それからも茉歩に溺れて…

俺達は毎日のように抱き合った。


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